講演は、拡大LHRということで2コマ分を使って行われましたが
その後夕食を寮で食べさせて頂き、その時に何人かの生徒と話をしました。
その時に話を聞いて面白かったこと、感じたことを書いておきます。
■気合いが入った聖夜祭
まず、聖夜祭の話。
ちょうど聖夜祭が翌日に迫っているということで、みんなそれにかかりっきりのようでした。
聖夜祭は、僕らが学校にいた頃より規模がだいぶ大きくなってるみたいです。
僕らの頃は、食堂のテーブルを集めてそれをステージにして
そこでバンドやったり出し物したりといった感じでしたが
今は体育館でやるみたいです。
それにともなって、規模、というか、気合の入れようがかなり大きくなってるみたいです。
必ずオシャレしていかなければならないだとか
変な「ルール」がありそうな感じなのは気になりましたが
まあ中高生ってそういうもんな気もします。
それはそれとして、生徒と話をしていて面白いなと思ったことを2つ書いておきます。
■普段やることと特別にやること
先生方からは、聖夜祭の準備に夢中になりすぎて
他のこと、例えば勉強や部活がおろそかになっている
ということで心配の声もあるようでした。
個人的には、学生時代にそうやって夢中になって
物事に取り組む機会があるっていうのは良いんじゃないかなと思いました。
まあ、だからといって普段やっていることをおろそかにして良いというわけではなくて
両方きっちりやっていくっていうのが大事かなとは思います。
このへんは社会に出ても同じですよね。
普段ルーチンでやっている仕事をやりながら
プロジェクトとか一時的なタスクをやることはままあります。
どっちかのせいでどっちかがおろそかになったら普通の人ですよね。
というか、会社や仕事の内容によっては評価されないと思います。
両方きっちり仕上げることが求められることが多いと思いますし、
やりきることが評価にも自分の自信にもつながると思います。
そういう意味では、上の心配の声も分かるんですが
だからこそ、普段やっていることの質を落とさずに
特別なこともやり遂げるという意味ではやはりいい機会なんじゃないかと思います。
■リーダーシップの練習の場
あと、もう1つ別の観点から見ても意義があるんじゃないかと思いました。
これはある生徒の話を聞いて気づきました。
生徒と話をしている時に、率直に
「聖夜祭ってどうしてそんなに気合い入れてやると?といったニュアンスの質問をしました。
そこまでせんでもいいっちゃない?」
(具体的に発した言葉は覚えてませんが…)
それに対する答えとしてまずあがったのは、
先輩たちが盛り上げて来たからとか、自分達が楽しいしとか
女の子達はここでしかオシャレする場がないから大事
みたいな意見でした。
それらについては、自分としてはふーんという感じで
やる意味について正直なところあんまり面白みを感じませんでした。
それは、上であがっているものは
単にこれまでそうだったからやってるっていうことで自分なりの意義付けがなかったり、
あるいは、自己満足でしかないなーと感じたからですね。
まあこれも、中高生の時はそういうもんだと思うので
卒業生としての手前勝手な意見だとは思いますが…
そこで、とりあえずもう少し聞いてみると、
別の生徒からこういう意見が出ました。
「5年生になったらフォレ祭があって「おー、なるほど」と思いました。そう口に出して言ったかもしれません(笑)
その時にみんなを引っ張っていかなければならないので
その練習の意味もあると思います」
確かに聖夜祭は4年生が中心になってやるので
いろんな人をまとめて1つの物事を進めてやりとげる
という意味ではリーダーシップの発揮の場になっていい機会だなと思いました。
その経験は翌年度のフォレ祭でも生きてきますし、
これは将来的にも意味のある経験になるんじゃないかなと思います。
そして、何よりも素晴らしいなと思ったのは
そういう意義付けをその生徒自身が持っていて
それを僕に対してもきっちり伝えられるということでした。
ひょっとすると、そう思っているのはそう言ってくれた生徒だけかもしれませんが
それだけでも十分意義のあることじゃないかなと思います。
■今後の聖夜祭
最後に、こうなってほしいなというのを付け加えるなら、
自分達で盛り上がるだけじゃなくて、普段お世話になっている寮職員の方々やそのご家族、
先生方やそのご家族、地域の方々も含めてみんなで楽しめるような会になるともっと良いなと感じました。
あの情熱とエネルギーはすごいと思うので、それをもっと多くの人と分かち合えるようにできればなと。
ただ、それは自分達もできていたことではないので、欲張りというもんでしょうね。
しかしながら、それができると、全国にもそんな学校そうそうないと思うんで
学びの森の特色をつくる(ひょっとすると伝統を新たにつくっていく)プロセスを
体験できると思うので面白いと思うんですよねー。
そんなことを思ったのでした。
次回は、「ストレス」に関する話について書きたいと思います。
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