2012年9月25日火曜日

国語・現代文の勉強って何の役に立つと?


勉強って何の役に立つの?

これは多くの人が1度は抱いたことのある疑問ではないかと思います。
教科によっては何のためになるのかが分かりづらく
やる気が出ないこともあるのではないでしょうか。

特に国語は、よく分からない教科として
あげられることも多いのではないかと思います。

この話題に関連して、今回のブログ記事では、
ある方の話を紹介したいと思います。

「一流ビジネス思考術」 というメールマガジンを発行されている
中村仁さんという方のお話です。


■高校・大学時代に現代文の勉強を頑張る
中村さんのメールマガジンで
大学受験や司法試験での受験勉強、
特に、現代文の勉強について述べられていました。
この話を紹介します。

中村さんは、現代文の勉強だけで一日5時間は勉強していたのですが
勉強時間を増やしたり予備校に通ったりしても
模擬試験で偏差値で30台前半より上の数値を取ることができなかったそうです。

また、その後、司法試験も受験しました。
司法試験でもセンター試験の現代文に似た試験があったのですが
これも予備校に通ってもなかなか点数が上がらなかったそうです。

ご本人も
「まぁ、はっきり言って向いていなかったのでしょう」
と仰っています。

しかし、勉強には全力を尽くし、
また、評論や論理は好きだったこともあり、
暇があればずっと接続詞の使い方を勉強したり、
ロジックの本を読んだりしていたそうです。


■今にどうつながっているか…
中村さんは、現在、メールマガジンの執筆や
セールスレターの作成をメインとして
文章を書くことを仕事にされています。

そして、次のように述べています。

これらは論理以外にも、心理学や数学、マーケティングなど
多岐にわたる知識が要求される分野のため、

やっていけていると思うのですが、文章を書く以上、
最低限の論理や国語力は必要です。

そう考えると、受験時代で最低限の基礎は
身につけることできたように思えます。

そう考えると、人生は不思議なものです

受験勉強というと、高校卒業後とか
仕事の場面では役に立たないイメージもあるかもしれませんが
こうしてつながってくるものもあるのです。


■1の扉と2の扉
中村さんの場合、現代文を一生懸命勉強しても
勉強した当時はなかなかうまくいかず、
おそらく頑張る意味があるのかなとも悩まれたのではないかと思います。
ですが、そこで勉強を続けたことが今につながり、役に立っているのです。

勉強している当時は、
仕事でメールマガジンやセールスレターを書くのに役に立つから勉強しよう
といったことは思っていなかったのではないかと思います。

目の前のやるべきことや目標に向かって
全力で取り組んだことが後々につながったのではないでしょうか。

もしそこで全力で取り組んでいなかったら、
今役に立つレベルで身についてはいなかったのではないかと思います。

このことを、中村さんは、
「1の扉」と「2の扉」という言葉で表現しています。
私は弁護士のように、論理を駆使できる人間になるため
「1の扉」を懸命にこじ開けようと全力で取り組みました。

結局、その扉が開くことはありませんでしたが、

気づいたときには、その扉の隣にあった「2の扉」が
開いていたことに気づくことができたのです。

そして、

「2の扉」から得られたものは、「1の扉」を開けて
得ようとしたものより、自分にとってはるかに素敵なものでした。

だけど、

「2の扉」が開かれたのは、もともと「1の扉」を
開けようと扉の前にきたからだと考えています。

そうでなければ、「2の扉」が開かれることはなかったでしょう。

このような状況のことを「セレンディピティの祝福」と言うそうです。

*セレンディピティとは、ふとした偶然をきっかけに閃きを得、
幸運をつかみとる能力のこと
ジャック・M・ズフェルト The DNA of Successより

また、次のようにも述べています。

人生は何がどうなるかわかりません。

「1の扉」が開かなかった時点で過去を否定し、
挫折感を味わいながらその先の人生を過ごしていく
人もいるはずです。(かつての私がそうでした。)

一方、「あの時があるから今がある」と過去を肯定できる
人もいます。

そして、後者の考え方の方がチャンスもやってくると
思うんです。

まずは、目の前のチャンスに全力で取り組むこと。

すぐに夢や目標が叶わなくても、全力で取り組んだこと
それ自体が、将来の自分を見つける一つのきっかけになるのかもしれません。
元の記事はこちらです↓


いかがでしたでしょうか?

もちろん、やみくもに何でもかんでもやっていては…
という見方もあるとは思います。

ただ、自分が何をやりたいのか、何をすべきなのか
といったことがまだあまりうまくまとまっていないのであれば
まずは目の前のことに一生懸命取り組むことで
道がひらけてくることもあるんじゃないかなと感じました。

なお、このトピックに関連しますが、以前、
意味がないからといって勉強しないっていう考え方は
止めた方が良いんじゃないかなーというブログを以前書きました。
良ければ読んでみて下さい。


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