2013年4月6日土曜日

苦手教科の勉強についての考え方(「卒業生と語る会」(3月9日開催)での在校生の質問から)

先日(2013年3月9日)の夜に参加した「卒業生と語る会」についての話の続きです。

前回までは、自分と自分の同級生の田部君が話した内容、また、その後にグループで分かれて話をした時に受けた質問を紹介しました。

前回までの記事はこちら↓
田部君のグループの様子
前回は、大学での友達の作り方に関する心配からの質問についての話でしたが、今回は以下の質問について考えてみます。

Q.苦手教科はどうやって勉強したらいいですか?


■苦手教科はどうやって勉強したらいいか
この質問に対しては、「ザイアンス効果」の話をしました。ザイアンス効果とは、接触頻度が高いものに対して好感を持ちやすいという心理的な効果のことです。

苦手教科に対しては、苦手だと思う分、なかなか取り組まないことがあるのではないでしょうか。宿題にしても予習・復習にしても、苦手な教科は後回しにしたり、てげてげにしかやらんかったり、結局やらんかったり…ということがあるかもしれません。

そうすると悪循環です。

苦手と思うから近づかない

近づかないからよく分からなくなる、好きになれなくなる

ますます近づかなくなる

さらに好きになれなくなる…

というループに入ってしまいます。
(このへんは勉強に限らず人間関係でも通じるところがありますが)

だから、1つはとにかく一定期間は、苦手でもなんでも辛抱してでも「やる!」と決めてやり続けることが必要かもしれません。

このあたりは根性論にも聞こえるかもしれませんが、一度「やる!」とセットして、接触頻度を高めることでだんだん好きになれることはあると思います(自分も実際にそういうことはありました)。

その時に大事なのは、いきなり分からないところからやるのではなくて、簡単なところや少しでも自分に分かるところ(=親しみが持てるところ、好きになれそうなところ)から始めるのが大事かなと思います。

ただ、逆に苦手だからこそ頑張らなきゃ!ということで、他の教科よりも勉強している(=接触頻度が高い)にも関わらず、依然として興味・関心が持てないという場合には別の視点が必要かなと思います。

1つの視点としては、自分の話でも紹介したパラダイムがあるかなと思います。例えば、数学が苦手なら、「自分は数学が苦手だ」というパラダイムがどこかでできあがっていると思います。

その背景には、これまでに何か原体験があると思います。中学校に入って数学の点数が下がったとか、親や先生の何気ない一言で苦手意識をもってしまったとか、友達と比較して苦手に感じるとか…

実際にはどういう体験がベースにあるかは分かりませんが、何らかの体験がベースになってそういうパラダイムができていると思うので、それを外したり塗り替えたりすることができればまた違った見方ができると思います。

そこで、自分のこれまでを振り返りつつ、例えば数学が苦手なら、「自分はなぜ数学を苦手と思うっちゃろう…?」と問いかけてみて、掘り下げてみるのも1つの手かと思います。苦手と思っているのはある特定の体験の影響が大きかっただけでパラダイムに過ぎなかったと分かるかもしれません。

他にもいろいろ具体的な手法あるんですが、長くなるのでちょっとまた別の機会があれば整理したり伝えたいと思います。


最後に、いろいろと工夫したりパラダイムを外して考え直したりしてみても、やっぱり苦手は苦手というのも出てくるかもしれません。

人間、向き不向きがあることは事実なので、そういう時は割り切って得意なものに集中するというのも1つの手だと思います。このへんは一律の答ってあんまりないと思うのでケースバイケースですね…




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