五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー第3弾、
田村康一郎さんのインタビューの続きです。
前回に引き続いて今やっている仕事の内容についてですが
今回はその仕事をやろうと思った経緯について聞いていきます。
前回の記事はこちら↓
■今の仕事をやろうと思ったきっかけ
―そもそも何でその仕事をやろうと思ったの?
1つは、学生の頃から海外、特に途上国に行って、こういうところで仕事ができたら面白そうだなと思ったのがあります。その次に、インフラのことがしたいというのがありました。
―その海外に行きたいっていうのはそもそも何でなの?
インフラをやりたいっていうこととつながっていますね。海外に行って帰ってくると感じるんですけど、国によって全然生活環境が違うんですね。東京を中心とする首都圏だと何千万人という人口がいますが、毎日通勤とかほとんどスケジュール通りにできています。
ですが、国によっては電車とかなかったり、渋滞で全然動かなかったり、しょっちゅう停電が起きてネットが全然つながらないよとかそういうところもあります。そういうところに何かを造って生活が変わるっていうのはすごいことだなと思いました。
実際にやっていて、問題はありつつも伸び盛りの環境で仕事をしていると、活力を感じられて楽しいというのもありますね。
―何でそういうところの手助けをしたいと思ったんやろか?
この仕事をやってる人の中でも結構違うんですが、自分の場合は、役に立ちたいという想いがある一方で、ある意味自己中心的な動機もあります。開発プランとかインフラをつくって何かしらそれが結果として形に残っていくということが、モチベーションにつながっています。そういう部分もあるので、必ずしも純粋にボランタリーな気持ちでやっているわけではないです。
―前にテレビのコマーシャルで、ある建設会社のキャッチフレーズで「地図に絵を描く仕事をしよう」っていうのがあったよね。あれはすごく心を揺さぶられるというか良いキャッチフレーズやと思ったけど、ああいうことかな?
そうですね。大学で土木系に進学したので、そういうマインドでした。
―そもそも文系(文科三類)だったのに何でそっちの方向に行ったの?
そこも語る必要があるかなと思いますね(笑)。最初大学に入った時は文系でした。環境問題関係のことをしたいとは思っていたんですが、具体的にどういうアプローチかはまだ分かっていませんでした。
それで大学に入学してからもいろいろ専門課程の進学先を選べたので、そこでいろいろ見ていました。そこで、何かの拍子にもぐりこんだオムニバス講義が土木系で、その時に聞いた言葉が印象に残りました。
「土木、インフラが文明を創るんだ」という言葉ですね。ローマの街道や水道は有名な話ですし、中国とかも千年前に造られたもので今も使われている河川の堰みたいなものもあるという話でした(※都江堰という堰)。
そういうインフラによって人の住まい方とか生活の仕方が規定されてきたのだと実例で紹介されていて、「なるほどな」と思って。元々興味があった環境問題にもつながるところだったので面白そうだなと。
まだインフラとかが整っていない国とかで、これからそういうものを造っていくのにちょっとでも関われるというのはすごいことだなと思って関心を持ちました。
―じゃあその講義で影響を受けて、そのままそういう方向に進んだと?
そうですね。そんな感じで決めました。
今回は以上です!
次回も引き続き、大学から仕事に至るまでの過程について聞いていきます。
すごいですね☆
返信削除大学進学してから、進学の学部などのシステムではなく、もともとの志向を中心に自分を動かしていける機動力、柔軟性、応用力のようなものを感じました。
田村さんって、もともと剣道部でしたよね。その印象が大きくありますが、その分も信念強いのかなと勝手に思います。
ボランタリーの部分もすごい目を魅かれました。
自己満足と社会的評価(承認)の中で、モチベーションと社会正義を築いていくものでしょうね。
続きも楽しみです!
確かにシステムにとらわれずに、自分の志向を実現するために動いていけるっていうのは面白いところかもね。
削除あと、剣道部の印象はおれも強いけど、信念強さとの関連は良く分からんねー(笑)
自己満足と社会的評価との関係っていうのもまたなかなか面白いポイントで今後の話でも出てきそうな気もするねー。
田部先輩どうもお久しぶりです。コメントありがとうございます。
削除自分の感覚だと、信念というか、目先の面白そうな方向にふらふらしているうちに今の位置にいるという気がしてますねw
未だに、中途半端に関心が移ろったりしながらではあります。
必ずしもボランタリーな気持ちだけでないというのは本文にもある通りなのですが、自分の関心があることで社会的にも意義があるというのは、よい環境かなと思います。