五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー、第3弾!
今回は、田村康一郎さんです。
1997年に入学し、2003年に卒業ということで僕の2学年下の後輩です。
文系で入学したのですが工学部に進学し、そこで勉強した社会インフラ関係のことがそのまま仕事につながっています。
開発途上国向けの仕事で、世界各地を飛び回りながら仕事をしているので日本ではなかなかつかまりませんが、帰って来ているところをつかまえて話を聞きました(^ ^)
今回は、横浜の中華街でさらに1つ下の後輩の甲斐考太郎さんと一緒にご飯を食べながらインタビューしました。
今の仕事や大学での話を中心に、五ヶ瀬中等教育学校のことについても聞いていきます。
■仕事でやっていること
―今の仕事で何をやってるか教えて。
今の仕事はですね、ODAと呼ばれる政府の開発途上国援助に関する仕事です。このODAに関する調査とかトレーニングとかをお手伝いするコンサルティングの仕事をやっています。
―どういうところに行くの?
場所で言うと、援助を出す国全般は対象になります。自分が行った国では、先週行ってたのがモンゴルです。その前は東アフリカのタンザニアっていうところに何か月かいました。あと長いのはパレスチナです。あとはベトナムとか様々です。
―何か国くらい行ってると?
業務渡航で行った国では、単純に国の数で言うと短期間のものも含めて10-15くらいですね。
―それはどういうふうに仕事が入って来るの?
基本的には公共のお仕事です。JICA(国際協力機構)とか、その国の機関とかがほとんどです。あとは国際機関とか現地政府とかからも受けます。すべて公共のお仕事なので、提案書を書いて見積もりを入札に出して、それの評価で選ばれるという感じです。
―行って具体的に何をするの?
すごいざくっと言えば、調査です。聞き取りとかですね。自分は交通系のプロジェクトが多いので、交通調査とかです。たとえば、貨物トラックの行き先をアンケート調査したりして、今どんなふうにヒト・モノが動いているのかを解析して、それを元に将来の需要予測をする。
それで何をするかというと、その調査・分析結果をもとに、将来こういう道路や駅、あるいは港を造りましょうという提案をするというのが仕事のやり方の1つですね。
―他には?
他にはあと2つくらいタイプがあって、1つはトレーニングです。もう1つは、実際にインフラを造る時のマネジメントです。
トレーニング系のものでは、例えば中東でやっている仕事があります。工業団地の立ち上げをしたいっていうプロジェクトなんですが、まだその国では稼働している工業団地が存在しないので、手続きとか組織の体制強化とかを手取り足取りしながらお手伝いをするという仕事です。これはレポート書いて分析してと言うより、むこうの相手先の機関と一緒に「こうしたほうがいい、ああした方がいい」と進めるものです。
3つ目が、最初の交通調査とも少し関連してくるんですけど、道路や橋などのインフラを造ることになった時の仕事です。実際にものを造るのは建設会社や商社の仕事なんですが、そこがちゃんと工事をやってるのかとか、お金がちゃんと支払われているのかとかといったことを発注者との間に立って監理するという仕事です。
今回は以上です!次回はこの仕事をやろうと思ったきっかけについて聞いていきます。
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