2012年5月29日火曜日

グローバル人材の教育システムと五ヶ瀬中等教育学校(前編)

先日、グローバルに食っていくためにはという内容で記事を書きましたが、
たまたま、このトピックに関連する記事を読みました。

■グローバル人材の要件
この記事では、グーグル日本法人元社長の村上憲郎さんの話が紹介されています。
ポイントは4つあげられています。
1. 世界はあきれるほどの学歴主義
学歴と言っても東大とか早稲田とかではなく、世界に通用するブランド大学だけが「学歴」

2. 成績が良くて初めて学歴
目を引こうと思ったら、オールAを取り、最優等表彰を受けておくことが必要がある

3. 最低でも修士号
ブランド大学を成績優秀で卒業し、その後それらの大学院で修士号を得る必要がある

4. リーダーシップの証明
「企業内で実際にチームを率いて実績を出した」とか「自ら資金や人材集めて自分のアイデアで起業した」とか具体的なリーダーシップ像を示す必要がある
全部が全部当てはまるとは思いませんが
こういう見方があるということは頭に入れておいた方が良さそうですね。


■世界のエリートは厳しく育っている
また、以下のようにも述べられています。
グローバル人材について考えるなら、話は簡単だ。世界の真のエリートがどんな教育を受けているか知ればいい。これを知ると世界は甘くないことが分かる。

欧米のエリートは日本のエリートに比べて、中高時代に勉強していない印象が一般的にある。それは大きな誤解だ。真のエリートは中高時代から日本人が驚くような教育を受けている。

それはボーディングスクールから始まる。片田舎の巨大なキャンパスで、世界から集まった同世代と全寮制の生活をしながら、哲学、歴史、数学、宗教、科学などを徹底的に叩き込まれる。先生が寮に住み込んでいるので、勉強はいつでも教えてもらえる。

勉強に加えて、スポーツ、チャリティー、音楽芸術にも取り組む。これらの活動を忙しく行いながら、時間管理術を身に着け、自分のスタイルや長所を見つけていくのだ。強烈な詰め込み教育の中で初めて、真の個性や創造力やリーダーシップが獲得できる。グローバル企業や世界各国の政府の幹部はこういう教育を身に着けた連中ばかりである。

多様な人種や信仰に囲まれながらも、歴史や哲学、科学や宗教の知識を正確に幅広く披露できれば、同僚や部下に対して好ましい印象を与えることができる。「この人物は知識の蓄積がある深い人間で、リーダーとして正しい判断ができる」と。
確かに、これぞエリート教育って感じですね。


■ボーディングスクールについて
さて、この中に「ボーディングスクール」という言葉が出てきています。
ボーディングスクールの「ボーディング」は「boarding」で
「寄宿」とか「下宿」とかいう意味です。

ですので、直訳すると、寄宿学校という感じですが
要するに、家から離れて下宿や寮で生活しながら
学校に通うということです。

よく聞くのがイギリスのパブリックスクールですが
アメリカやスイス、オーストラリアにもあるそうです。
あと、詳細は不明ですが中国や韓国にもあるとのこと。



■五ヶ瀬中等教育学校もボーディングスクール
我らが母校、五ヶ瀬中等教育学校も
ボーディングスクールと言ってよいのではないかと思います。
(Wikipediaの記事には載ってないのが残念ですが…)

元々確か創立時にはイギリスのパブリックスクールを模範とした
というような話を聞いていますし、
全寮制で親元を離れて様々な体験をしながら教育をしていくというところは共通です。

また、学校設置の理念を振り返ると、
創造性やリーダーシップ教育というところでも通じるものがあると思います。
フォレストピア学びの森学校設置の理念
  1. 来るべき21世紀の日本を担い、国際社会で活躍する人材を育成する。

  2. 森林という自然を教育のフィールドとして、自然に対する畏敬の念を育て、若人らしい野性味や冒険心の育成と回復に努め、 豊かな人間性と創造力・協調性を培い、主体的に生きる人間の育成を図る。

  3. 主体的な学習や体験学習、体験活動等を通し、自己教育力の育成を図る。
五ヶ瀬中等教育学校HPより引用

こう見てくると、グローバル人材の育成という観点は
五ヶ瀬中等教育学校のあり方を考えていく上でも
非常に重要なポイントかなと思います。

今回はちょっと長くなってきたのでこのへんにして、
次回に続けることにします。

次回は、上の内容を踏まえ、
五ヶ瀬中等教育学校で過ごすうえで
どういう考え方や力を身につけたら良さそうか考えていきたいと思います。

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