2012年5月30日水曜日

グローバル人材の教育システムと五ヶ瀬中等教育学校(中編)


前回、以下の記事を紹介して、
グローバル人材とその育成について触れました。


この記事の中で、グローバル人材の育成に関連して、
ボーディングスクールが紹介されていますが
これは全寮制の五ヶ瀬中等教育学校にも通じるところがあります。

今回は、グローバルに通用する人材になるために
どういう考え方や力を身につけたら良さそうか
考えていきたいと思います。

その上で、次回、五ヶ瀬中等教育学校で過ごす中で
その力をどう身につけていけばいいのか
といったことについて考えてみたいと思います。


■グローバル人材になるために
紹介した記事の最初の方では、
学歴とリーダーシップについて詳しく述べられていました。

また、ボーディングスクールの教育のところでは、
リーダーシップに加え、個性や創造力もキーワードとして挙げられていました。

私は、学歴は必ずしも必要ないと思うのですが
リーダーシップは必要だと思います。

また、それだけでなく、多様な視点を理解し、
チームワークができる人材であることも大事だと思います。

この点について、以前読んだ本に参考になる話がありました。
「不機嫌な職場」という本ですが、
グーグルが求める人材像として
以下の2つを満たす人が挙げられていました。

  • セルフスターター
  • コワーク

この2つのキーワードは参考になると思います。


■セルフスターター
「セルフスターター」は、「self starter」です
自分で始められる人、すなわち、
人に言われてからやるのではなく、
主体性を発揮して自分の考えを表現し、
行動を起こしていく、そんな人のことだと思います。

この点は、リーダーシップにも関連します。
リーダーシップと言ってもいろんな意味がありますが、
まずスタート地点となるのは、
自分がリーダーシップを発揮するという覚悟を決める、
腹をくくることだと思います。

例え人から言われてリーダーのポジションについたとしても
一度自分なりにそれを消化して、
自分はやるんだ、自分がやるしかない
と心を決めることが大事だと思います。
そうしないと形だけになってしまいます。

こういう考え方を持てるかどうかというのは
セルフスタートできるかどうかと
相通じるものがあると思います。


■コワーク
もう1つの「コワーク」は「co-work」で
「co」には一緒にという意味がありますから
一緒に仕事ができる人という感じの意味合いです。

すなわち、協働作業を通じて何かを一緒に成し遂げていく、
その中ではそれぞれの価値を発揮して貢献していく
そんなイメージだと思います。

セルフスタートしつつ、自分一人だけで突っ走らないで
みんなの力をあわせ、自分一人でやるときよりも、
また、一人一人の力の総和よりも大きな成果を出す、
そういった人材が求められているのだと思います。


■学び続ける力
グローバル人材に必要なものを考えたると、
リーダーシップ、セルフスターター、コワーク等の
他にも、たくさんあると思います。

例えば、記事中でもあげられていたように
個性や創造性も大事でしょう。

ただ、その中で、あえてもう1つだけ挙げると
学び続ける力が重要だと思います。

まず、グローバルにやっていくということは
自分の知らない世界に飛び込む場面が多くなります。
その時には、まず自分が分からないことを分からないと
明確に自覚して、学んでいくことが大事だと思います。

また、グローバル化が進むと同時に
変化が激しい時代になっていますので
同じ場所にいたとしても周囲の状況が変化します。
ですので、それにあわせてまた自分をレベルアップしていく必要があります。

さらに、多様な人材と仕事をすることになりますので
それぞれのメンバーの視点を学んでいくことも重要です。

これはリーダーシップやコワークとも関連します。
メンバーから学び続ける姿勢がないと
いずれリーダーシップの発揮もコワークも難しくなるでしょう。


「グローバル人材」といった時に
こうした力が大事になってくると思います。


次回、この話と五ヶ瀬中等教育学校の話をからめて
考えていきます。

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