五ヶ瀬中等教育学校2004年卒業生の荒武里衣さんへのインタビューの続きです。
前回は、進路を選んだ理由の話を聞いていきましたが、今回は高校時代の話です。
前回の記事はこちら↓
■フォレストピア研究&NASDAの実験
―でもそこからどうやって切り抜けていったんですか?
そこからは行動力です。フォレストピア研究っていう授業があったじゃないですか。民俗について発表するとか、年に1回研究をやって発表をするっていう場がありましたよね。
中3と高2の時はウェイトが大きくなって、中3だと論文を10枚絶対書きなさいというのがありました。それで、高1の時に、高校生の時期にやる研究テーマを決めました。そこですごい経験をさせてもらいました。ちなみに中3では海辺に生息する植物とか海水のPHとかやってた気がします。
その時、学校が宇宙開発の組織と仲が良かったんです。当時はJAXAではなくてNASDAって言ってたんですけど、その組織が、全国の高校生から実験の募集をやってました。たんぱく質の結晶を作る実験をやりませんか?っていうものでした。
キットを渡されて、これとこれとこれを使って、どういう条件下で結晶が一番大きくて良質の結晶ができるかを研究しなさいというものでした。全国で何百という高校の化学クラブとかのグループがやってて、「それに応募してみない?」って言われて、「じゃあ、やります」っていうことで5人くらいで応募しました。
1回目か2回目のレポート提出の際に選考があって、全国から5校選ばれました。その5校の参加者は、実際に宇宙で行われる実験の内容を考えて、その実験を実際にコロンビアのクルーにやってもらえるということになっていました。
それで、偶然にも選ばれて実験材料を乗せてもらったんですけど、コロンビアは空中分解しちゃって結局結果は返ってこなかったんです。コロンビアには初のイスラエル人が乗っていて、その方に実験してもらえる予定だったんですけど…当時はニュースになってて、テレビ局とかも高校に取材に来てました。
あ、切り抜けられたのはどうしてかっていう話でしたね。最初に「行動力」って言いましたけど、たまたまやった実験が思いのほか楽しかったので理系に何とかしがみついていられたって感じの方が近いかもしれません(笑)
―面白いね(笑)しかし、そんな取り組みとかあったんですねー。
その時にやった実験なんですけど、使う器具とかも結構本格的で、大学の実験で使うようなものを使っていました。水も蒸留水じゃダメで、Milli-Q(ミリキュー)を使うとか。
―ミリキュー?
蒸留水よりももっと蒸留されたみたいな…それもその時初めて知ったんですけど、学校では作れないからって言って大学にわざわざ取りに行ったりしてました。この時は超純水って言ってましたね。「超!?純水!?どんだけ純水!?!?」みたいなことを言ってたような言ってないような気がします(笑)
私は頭悪かったので(笑)まとめたり計算するのは別の人がやってました。私と大野加奈さんという子の2人で一生懸命実験をするという役割分担でやってました。実験はすごい楽しかったです。
―どういうところが楽しかったんですか?
実際に手を動かすのが楽しいし、結果が出てくる過程みたいなのが面白かったです。
―それまで実験みたいなのは好きだったんですか?
生物は好きっていうくらいで、そこまで化学的な実験は好きではなかったんですけど、その時の実験で化学も楽しいなと思い始めました。
表彰もあって、五ヶ瀬からつくばのJAXAまで行きました。その時はNASDAって言ってて、対応してくれた人がJAXAに変わるからNASDAって書いてるグッズはもう無くなるからって言っていろいろくれました。「おー!」って言って(笑)
そこで、宇宙飛行士の向井さんにも会えたんです。宇宙ステーションの「きぼう」とかもまだ地上にある時で、格納庫に入っているのを間近で見せてもらいました。入る時に、給食着みたいなのを着て、エアーシャワーっていうのを浴びて見に行ったんです。
あと、選ばれた5校の中からさらに1校選ばれて、そこはNASAに行けたんです。でもさすがにそれは叶わずじまいでしたけど…でも実は、その時高校2年生で体育祭とか文化祭とかの実行委員とかもあって、いろいろ忙しくてあまり集中できなくて、最後の方はグダグダだったんですけど(笑)
―ちなみに、フォレストピア研究はどういうテーマだったんですか?
その実験でやったこととリンクしてて、たんぱく質の結晶実験みたいな感じの名前のことをやりました。もうなんか曖昧で、ちゃんと記憶してる人が聞いたら違うよって言われるかも知れませんけど(笑)
今回は以上です!
前回は、進路を選んだ理由の話を聞いていきましたが、今回は高校時代の話です。
前回の記事はこちら↓
- 五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー - 荒武里衣さん(1) - 研究分野の話
- 五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー - 荒武里衣さん(2) - 研究分野の話の続き
- 五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー - 荒武里衣さん(3) - 進路の話
高校時代の実験が 今にもつながっている…? |
―でもそこからどうやって切り抜けていったんですか?
そこからは行動力です。フォレストピア研究っていう授業があったじゃないですか。民俗について発表するとか、年に1回研究をやって発表をするっていう場がありましたよね。
中3と高2の時はウェイトが大きくなって、中3だと論文を10枚絶対書きなさいというのがありました。それで、高1の時に、高校生の時期にやる研究テーマを決めました。そこですごい経験をさせてもらいました。ちなみに中3では海辺に生息する植物とか海水のPHとかやってた気がします。
その時、学校が宇宙開発の組織と仲が良かったんです。当時はJAXAではなくてNASDAって言ってたんですけど、その組織が、全国の高校生から実験の募集をやってました。たんぱく質の結晶を作る実験をやりませんか?っていうものでした。
キットを渡されて、これとこれとこれを使って、どういう条件下で結晶が一番大きくて良質の結晶ができるかを研究しなさいというものでした。全国で何百という高校の化学クラブとかのグループがやってて、「それに応募してみない?」って言われて、「じゃあ、やります」っていうことで5人くらいで応募しました。
1回目か2回目のレポート提出の際に選考があって、全国から5校選ばれました。その5校の参加者は、実際に宇宙で行われる実験の内容を考えて、その実験を実際にコロンビアのクルーにやってもらえるということになっていました。
それで、偶然にも選ばれて実験材料を乗せてもらったんですけど、コロンビアは空中分解しちゃって結局結果は返ってこなかったんです。コロンビアには初のイスラエル人が乗っていて、その方に実験してもらえる予定だったんですけど…当時はニュースになってて、テレビ局とかも高校に取材に来てました。
あ、切り抜けられたのはどうしてかっていう話でしたね。最初に「行動力」って言いましたけど、たまたまやった実験が思いのほか楽しかったので理系に何とかしがみついていられたって感じの方が近いかもしれません(笑)
―面白いね(笑)しかし、そんな取り組みとかあったんですねー。
その時にやった実験なんですけど、使う器具とかも結構本格的で、大学の実験で使うようなものを使っていました。水も蒸留水じゃダメで、Milli-Q(ミリキュー)を使うとか。
―ミリキュー?
蒸留水よりももっと蒸留されたみたいな…それもその時初めて知ったんですけど、学校では作れないからって言って大学にわざわざ取りに行ったりしてました。この時は超純水って言ってましたね。「超!?純水!?どんだけ純水!?!?」みたいなことを言ってたような言ってないような気がします(笑)
私は頭悪かったので(笑)まとめたり計算するのは別の人がやってました。私と大野加奈さんという子の2人で一生懸命実験をするという役割分担でやってました。実験はすごい楽しかったです。
―どういうところが楽しかったんですか?
実際に手を動かすのが楽しいし、結果が出てくる過程みたいなのが面白かったです。
―それまで実験みたいなのは好きだったんですか?
生物は好きっていうくらいで、そこまで化学的な実験は好きではなかったんですけど、その時の実験で化学も楽しいなと思い始めました。
表彰もあって、五ヶ瀬からつくばのJAXAまで行きました。その時はNASDAって言ってて、対応してくれた人がJAXAに変わるからNASDAって書いてるグッズはもう無くなるからって言っていろいろくれました。「おー!」って言って(笑)
そこで、宇宙飛行士の向井さんにも会えたんです。宇宙ステーションの「きぼう」とかもまだ地上にある時で、格納庫に入っているのを間近で見せてもらいました。入る時に、給食着みたいなのを着て、エアーシャワーっていうのを浴びて見に行ったんです。
あと、選ばれた5校の中からさらに1校選ばれて、そこはNASAに行けたんです。でもさすがにそれは叶わずじまいでしたけど…でも実は、その時高校2年生で体育祭とか文化祭とかの実行委員とかもあって、いろいろ忙しくてあまり集中できなくて、最後の方はグダグダだったんですけど(笑)
―ちなみに、フォレストピア研究はどういうテーマだったんですか?
その実験でやったこととリンクしてて、たんぱく質の結晶実験みたいな感じの名前のことをやりました。もうなんか曖昧で、ちゃんと記憶してる人が聞いたら違うよって言われるかも知れませんけど(笑)
今回は以上です!
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