2012年7月5日木曜日

五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー - 荒武里衣さん(3) - 高校時代(文系・理系の選択とか)

五ヶ瀬中等教育学校2004年卒業生の荒武里衣さんへのインタビューの続きです。
前回まで、専門の研究分野についての話を聞いていきましたが、
今回からなぜその進路に進んできたかを聞いていきます。

前回までの記事はこちら↓


■進路を選んだ理由

―なるほど。元々大学に入った時は何学科だったんですか?

海洋自然科学科というところに入りました。


―そこにはどうして入ったんですか?

その話だと高校時代にさかのぼるんですが(笑)

私は元々文系だったというか、全然数学とかもできないし、化学とか理科もできなかったんです。


■作文をきっかけにイルカのトレーナーに興味を持つ

―えー、でも今バリバリ理系じゃないですか(笑)

そうなんです(笑)あそこの学校って、結構早い段階で、将来何になりたいかとか作文を書かせるじゃないですか。年に1回作文を書いて、誰かが選ばれて1学年1人発表するやつです。中1の頃から書かされるので、中1なのに、もう大学を卒業して大人になったらこういうことをしたいとかこんな夢を持ってますというようなことを考えさせられました。

中1の時はそんな遠い未来のことよく分からないので適当に書いてたんですが(笑)中3になると、高校になって文系理系が分かれてくるということもあって、先生達も結構本気を出してきて本とかを読ませようとするんですね。

例えば、「弁護士になるには」とか、「○○になるには」みたいなシリーズですね。それで、どうしようって考えた時に、「イルカのトレーナーになるには」っていう本があったんですね。

イルカのトレーナーっていうのは、その時の自分の将来の職業の選択肢の中には一切入ってなかったんですが、本を見てそんな仕事あるんだと知りました。あそこは山ですが、実家は宮崎市内なので海に出たりしていたこともあって、「海の仕事いいな~」と思ったのが一番最初です。

結局、イルカのトレーナーのことをいろいろ調べました。どんな作文を書いたのか全く覚えてないんですけど(笑)


―いやー、でも今までインタビューした人は誰もその作文について言及してなかったからなー。自分も思い出さなかったし。荒武さんはきっとこの中では一番真面目に取り組んだんですよ(笑)

そんなこたーないですけど(笑)それで、海に関わる仕事を注目するようになりました。当時、なかなかテレビは見れなかったですが、どうぶつ奇想天外!とかが結構好きで、その中に必ず出てくるドキュメントを見てました。ペンギンをずっと観察してる研究者とか。レポーターがインタビューをして動物のことを教えてくれる人とかですね。

それを見て、いいなー、のんびりしてて楽しそうだなーって思って(笑)毎日フィールドに出て、動物と触れ合って、今日の体調はどうだったとか書いてるのが楽しそうに見えて、こういう系統のことをしたいなと思ってました。

でも、作文にイルカのトレーナーですって書いたら、進学校だったので、オイオイって思われるかなと思って、結局違うことを書いたんじゃないかと思います。内容は覚えてないんですけど。

それで、海洋系に進もうと思うと、文系じゃダメだと思って、泣く泣く理系に進んだんです。先生たちからも、「お前理系行くのか?」「大丈夫なのか?」って言われながら(笑)「ま、一応」って言って。


―じゃあそこで結構一大決心やったんですね。

一大決心でした。理系に行ってはみたんですが、結構辛かったです。勉強できないし、数学わからないし。うちらの学校って普通の学校と違って成績順が出ないじゃないですか。でも、仲が良いので友達と見せ合って結局順位が大体分かったりして、「やべー、また一番下だ」とかいうことがよくありました。英語とかもダメだったんですけど…


―何系か分からんね(笑)

国語と、地理と、生物がちょっとできたくらいだったんです(笑)



今回は以上です!

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