2012年5月3日木曜日

五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー - 田村康一郎さん(3)

五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー、
田村康一郎さんのインタビューの続きです。

前回に引き続き、今の仕事をやろうと思った経緯について聞いていきます。

前回までの記事はこちら↓


中華街で杏仁ソフトを食べる田村さん
■大学でやったこと

―大学に入ってみて何かイメージが変わったこととかあった?

そうですね…生活基盤とか日々の暮らしの中で、どういうふうにライフラインが成り立っているのかというところに意識が行くようになった気がしますね。


―学部の後大学院には行ったんだっけ?

行きました。そのまま土木系の持ちあがりではなくて、ちょっと卒論の指導教員に引っ張られて、新領域という学科に進みました。もっと国際関係よりのところです。


―卒業論文と修士論文ではそれぞれ何をやったと?

卒論では紛争終結国におけるインフラ整備みたいなものでしたが、内容的には全然いけてなかったです。修論では、国際物流関係のことをやりました。

具体的には、タイとマレーシアの間で陸続きになっているところの間で、物流がどういうふうに成り立っているか、何が何によって運ばれているか、そういうものをまとめました。


―卒論がイケてないっていうのはどうして?

質の問題ですね。まったく狭く浅い分析でした…とりあえず何か読んでまとめた程度ですね。


―浅いフォレ研みたいな(笑)

そうですね。ひょっとするとそれにも劣るかも…(笑)


―まあ確かに今見返すとフォレ研も結構質が高いものがあって、大学の卒論くらいのレベルのものがあったりするからなあ。

そうですね。先生や先輩に手伝ってもらって学会のようなところで発表しても良いんじゃないかとも思ったりします。


―じゃあ交通が専門みたいになってると?

そうですね。幸いなことに修論で書いたようなことと似たようなことを仕事でやっています。活かせていて良いなと思ってます。


■今の会社を選んだ理由

―大学院に行って就職しようとした時の選択肢がいくつかあったと思うんやけど、JICAとか国際機関とか公共系のところではなくて、何で民間のコンサル会社に進んだと?

言ってしまえばマイナーな業界なんですね。国際協力をしようと思った時に最初に思い浮かべるのはJICAとかだと思うんですが、JICAはゼネラリストっていう感じなので、大学で学んだ専門を活かすっていうのとはちょっと違うなと。

技術的な分析とかは、外注のコンサルタントにやってもらったりするので、マネジメントと調査を受けて相手国と政策協議したりとかがメインです。


―田村は結構ガッツリ研究していたので、もうちょっと深くやりたいという感じ?

そうですね。インフラを計画する時に、具体的な内容に関われるのはコンサルタントだなと。JICAとかに行ったら政策レベルの話はできるっていうのはありますが、それよりはもっとテクニカルな面にフォーカスしたいっていうのがありました。

あとは民間の会社っていうのが1つのポイントでした。ある程度シビアなというか、ちょっとコストがかかっても潰れるか潰れないかというプレッシャーが弱い所よりかは、そういう感覚がきちんと分かるところに行きたいなと思っていました。


―それは何でそう思ったん?

そこで働いている人に実際に会って話してみた時の感覚もありますが、自分が学生の頃はコスト感覚や利益感覚があまり無いなというのがあって、そのあたりを意識して行ってみようかなと思っていました。そうでないと、非効率なところもたくさんあるんじゃないかなと思っていたのもあります。

ちなみに、他にどういうところを考えていたかというと、ゼネコンとか商社ですね。国際的にできるっていうところと、インフラに関われるっていう軸で考えるとそういうところでした。


―最終的にその会社に決めたのは何でやったん?

研究室の先輩が行ってたっていうのもあって、雰囲気がよく分かっていたっていうのがあります。あとは、業界の中で見て、自分のやりたいことに近いことをやっているという会社でした。

日本の中でも国際的な会社で、外国人社員が多くいたり、国際機関の仕事をとってきたりと、そういうところでも面白そうだなと感じていました。



今回は以上です!

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