前回は、生徒の視点から勉強に対するモチベーションについて
こう考えたら良いんっちゃないかということについて書きました。
前回の記事:勉強のやる気を出すための考え方と行動のとり方
今回は、少し違った視点、
学校や家庭での教育のあり方を考える視点から
モチベーションについて考えてみたいと思います。
どちらかというと、学校運営側や親の視点になるかなと思います。
■子供の教育とモチベーション
前の投稿のコメントでももらったのですが、
モチベーション2.0的な考え方は
子供に対してもよく使われます。
「お行儀よくしていたらお菓子をあげようね」
「テストの点が良かったらゲームを買ってやろう」
といった考え方です。
学校においても同じような仕組みがあります。
表彰制度とかがその典型ですね。
「頑張ったで賞」みたいな。
ただ、これ自体は良いところもあると思います。
どんな人にだって「認められたい」という欲求はあるので
それを満たすための仕組みとしては有効だと思います。
しかし、損得だけで勉強をやるかどうか考えるのは良くない
と述べたように、ご褒美をもらえることを中心に据えて
物事を考えると良くないと思います。
それを続けると、外からの刺激による
外発的動機でしかやる気を起こせなくなり、
自分の内側から起きてくる内発的動機を
うまく活かせなくなるからです。
■「消費者」としての子供とモチベーション2.0式の考え方
今の子供はただでさえ「消費者」として育ってきているので
こういうやり方はあまりうまくない方法ではないかと思います。
その理由について少し説明しましょう。
これは内田樹さんが「下流志向」という著書の中で
述べている話をベースにしています。
「消費者」というのはどういうことかと言うと、
「お金」を払えば確実に「商品」が手に入る
という経験を積み重ねているということです。
つまり、これをやればこれがもらえる式の
考え方が染みついていると言っていいでしょう。
そういう中で学校でもやっていることとアメ・報酬を結びつけてしまうと
その考え方がさらに強化されてしまいます。
しかし、「学び」について書いた時も触れましたが
そもそも「教育」っていうのは本人にはどういう意味があるのか
その時は分かりにくいものです。
そうすると、段々学校でやることなすことにおいて
すぐに報酬がもらえるもの以外は
耐えられなくなってしまいます。
世の中すぐに報酬がもらえたり、
すぐに意味が分かったりするものだけではないです。
だからこそ面白いわけなんですが
上のような考え方に慣れ切ってしまうとその面白さは分かりづらいでしょう。
段々と人生がつまらなくなってしまうおそれがあります。
そういうわけで、やっぱり
損得だけで勉強に取り組むのは良くないと思うわけですが
家庭や学校でもモチベーション2.0的な考え方とは
もう少し違った観点、すなわち、
内発的な動機を伸ばすモチベーション3.0的な観点も
取り入れていった方が良いんじゃないかなと思います。
■子供のモチベーションを3.0的に引き出す方法
それって具体的にどうしたらいいか。
僕もまだ親になっていないので明確な回答はないんですが
1つの方法として考えられるのが親自身が物事を楽しむことかなと思います。
基本的に子供はやっぱり親、もしくは、育ててくれた人を見て育ちます。
そうした人が楽しんでいることは
やっぱり自然と自分もやってみたくなるんじゃないかと思います。
僕の場合、本を読むのが好きなんですが
これはどっから来たのか考えると
母親がよく本を読むからかなと思います。
推理小説メインなんですが、本棚にぎっしり本があって
いつもコタツで本を読んでる(そして読みながらコタツで寝ている)
イメージがあります。
そんなわけで、小さいころから本を読むのが好きでした。
あと、勉強も結構好きなんですが
これも母親の影響が大きいかなと思います。
これは最近気づいたんですが
うちの母親は結構新しいものを勉強するのに熱心なんですね。
直近では、ツイッターを始めたりしているんですが
この間家に帰ったら、「RT」「フォロー」とはみたいな
単語の説明の一覧みたいなのが作ってあって
パソコンの横に貼ってありました。
それを見て、なるほどなーと。
自分が勉強好きなのってこういうところも
大きな要因の1つになったっちゃないかなーと感じた次第です。
確かに、よくよく考えると
親がイヤイヤやってることを子供が楽しんでやるわけないですよね。
子供に勉強を楽しんでほしかったら
親が楽しむのが一番早いんじゃないかと思います。
っていうか、自分がイヤなことを
子供にさせるってちょっと自分勝手じゃないですかね…
もちろん社会生活を営む上でのしつけなどの面で
お互い気が進まなくてもやらんといかんことはあるとは思いますが
ベースは自分自身の姿が反映されるんじゃないかと思います。
自分も親になったら、まずは自分が楽しむ姿を
子供に見せていきたいなと思った次第です。
■次回予告
さて、本当は五ヶ瀬中等教育学校とモチベーション3.0についても
書こうと思ったんですが長くなりそうなのでこのへんで。
次回そのあたりについて書きたいと思います。
こう考えたら良いんっちゃないかということについて書きました。
前回の記事:勉強のやる気を出すための考え方と行動のとり方
今回は、少し違った視点、
学校や家庭での教育のあり方を考える視点から
モチベーションについて考えてみたいと思います。
どちらかというと、学校運営側や親の視点になるかなと思います。
■子供の教育とモチベーション
前の投稿のコメントでももらったのですが、
モチベーション2.0的な考え方は
子供に対してもよく使われます。
「お行儀よくしていたらお菓子をあげようね」
「テストの点が良かったらゲームを買ってやろう」
といった考え方です。
学校においても同じような仕組みがあります。
表彰制度とかがその典型ですね。
「頑張ったで賞」みたいな。
ただ、これ自体は良いところもあると思います。
どんな人にだって「認められたい」という欲求はあるので
それを満たすための仕組みとしては有効だと思います。
しかし、損得だけで勉強をやるかどうか考えるのは良くない
と述べたように、ご褒美をもらえることを中心に据えて
物事を考えると良くないと思います。
それを続けると、外からの刺激による
外発的動機でしかやる気を起こせなくなり、
自分の内側から起きてくる内発的動機を
うまく活かせなくなるからです。
■「消費者」としての子供とモチベーション2.0式の考え方
今の子供はただでさえ「消費者」として育ってきているので
こういうやり方はあまりうまくない方法ではないかと思います。
その理由について少し説明しましょう。
これは内田樹さんが「下流志向」という著書の中で
述べている話をベースにしています。
「消費者」というのはどういうことかと言うと、
「お金」を払えば確実に「商品」が手に入る
という経験を積み重ねているということです。
つまり、これをやればこれがもらえる式の
考え方が染みついていると言っていいでしょう。
そういう中で学校でもやっていることとアメ・報酬を結びつけてしまうと
その考え方がさらに強化されてしまいます。
しかし、「学び」について書いた時も触れましたが
そもそも「教育」っていうのは本人にはどういう意味があるのか
その時は分かりにくいものです。
そうすると、段々学校でやることなすことにおいて
すぐに報酬がもらえるもの以外は
耐えられなくなってしまいます。
世の中すぐに報酬がもらえたり、
すぐに意味が分かったりするものだけではないです。
だからこそ面白いわけなんですが
上のような考え方に慣れ切ってしまうとその面白さは分かりづらいでしょう。
段々と人生がつまらなくなってしまうおそれがあります。
そういうわけで、やっぱり
損得だけで勉強に取り組むのは良くないと思うわけですが
家庭や学校でもモチベーション2.0的な考え方とは
もう少し違った観点、すなわち、
内発的な動機を伸ばすモチベーション3.0的な観点も
取り入れていった方が良いんじゃないかなと思います。
■子供のモチベーションを3.0的に引き出す方法
それって具体的にどうしたらいいか。
僕もまだ親になっていないので明確な回答はないんですが
1つの方法として考えられるのが親自身が物事を楽しむことかなと思います。
基本的に子供はやっぱり親、もしくは、育ててくれた人を見て育ちます。
そうした人が楽しんでいることは
やっぱり自然と自分もやってみたくなるんじゃないかと思います。
僕の場合、本を読むのが好きなんですが
これはどっから来たのか考えると
母親がよく本を読むからかなと思います。
推理小説メインなんですが、本棚にぎっしり本があって
いつもコタツで本を読んでる(そして読みながらコタツで寝ている)
イメージがあります。
そんなわけで、小さいころから本を読むのが好きでした。
あと、勉強も結構好きなんですが
これも母親の影響が大きいかなと思います。
これは最近気づいたんですが
うちの母親は結構新しいものを勉強するのに熱心なんですね。
直近では、ツイッターを始めたりしているんですが
この間家に帰ったら、「RT」「フォロー」とはみたいな
単語の説明の一覧みたいなのが作ってあって
パソコンの横に貼ってありました。
それを見て、なるほどなーと。
自分が勉強好きなのってこういうところも
大きな要因の1つになったっちゃないかなーと感じた次第です。
確かに、よくよく考えると
親がイヤイヤやってることを子供が楽しんでやるわけないですよね。
子供に勉強を楽しんでほしかったら
親が楽しむのが一番早いんじゃないかと思います。
っていうか、自分がイヤなことを
子供にさせるってちょっと自分勝手じゃないですかね…
もちろん社会生活を営む上でのしつけなどの面で
お互い気が進まなくてもやらんといかんことはあるとは思いますが
ベースは自分自身の姿が反映されるんじゃないかと思います。
自分も親になったら、まずは自分が楽しむ姿を
子供に見せていきたいなと思った次第です。
■次回予告
さて、本当は五ヶ瀬中等教育学校とモチベーション3.0についても
書こうと思ったんですが長くなりそうなのでこのへんで。
次回そのあたりについて書きたいと思います。
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