以下の続きです。
長々とストレスについて書いてきましたが、今回で一区切りかなと思います。
最後のテーマは、五ヶ瀬での生活におけるストレス発散についてです。
言いたいことは、実家に帰るという方法以外で
五ヶ瀬にいながらストレスを発散できる方法を見つけた方が
長い目で見たら楽しいんじゃないかということです。
■実家に帰る頻度
ストレスについての最初の記事で、
五ヶ瀬にいるとストレスを感じていて、
実家に帰った時にそのストレスを発散し、
また五ヶ瀬に戻ってきてストレスをためて、
また実家に帰ってストレスを発散し…
の繰り返しっていう話を聞いたことを書きました。
こういうこともあるからかもしれませんが、
生徒や先生の話を聞いていると、
今は実家に帰る頻度がかなり高くなっているみたいです。
月1回くらいは帰る人が多いみたいですね。
僕らが在学中の最初の頃は、大きな休み(春休み、夏休み、冬休み)
と大型連休(ゴールデンウィーク)のみしか帰れませんでした。
その後、確か途中から、第2土曜だったか第4土曜だったかに
帰れるようになったんだったような気がします(ちょっと曖昧…)。
ただ、そんなに頻繁に帰っている人は少なかったと思います。
大勢が帰るのは基本的に長期休みだけで、
普通の土日に誰かいないとなると珍しかったように記憶しています。
■実家に帰ってストレス発散でOK?
ここでこういうことを振り返ってみたのは
別に、昔は良かった式の話をしたいわけではないですし、
頻繁に実家に帰ることが良くない
ということを考えているのではありません。
気になっているのは、実家に帰る意味付けについてです。
一番はじめに書いたストレスのサイクルの話が
どのくらい多くの人に当てはまるかは分かりませんが
多くの人がそう感じているとすると、
実家に帰るのは苦痛から逃げるという意味付けになるので残念だなと思います。
普段いる場所が大変だから、
別の場所に行く機会を活用するっていうのは、
短期的には合理的といえば合理的だと思います。
でも、結局はまた五ヶ瀬に戻ってくるわけですし、
6年間の生活においては五ヶ瀬で過ごす時間が圧倒的に多いわけですから
そういうサイクルって長期的にみて
持続的に耐えられるものなのかなー、
五ヶ瀬で過ごしていく中で楽しい判断なのかなーというと
僕としては疑問が残ります。
普段の生活がどんどん辛くなっていくという悪循環に陥らんでしょうか。
■五ヶ瀬にいることがなぜストレス?
そもそも、なぜ、そんなに五ヶ瀬にいることがストレスなんでしょうか。
友達や先生などの人間関係が原因かもしれませんね。
モノや自由度が少ないことが原因かもしれませんね。
でも、こういった制約って、社会の中で生活していれば
程度はどうあれどこでも発生します。
「五ヶ瀬にいるから」ということが理由となって
特別に大変なことだとは思いません。
自分達の時も五ヶ瀬にいることに対する前向きさは様々でした。
ある人は帰省日が来ても、閉寮しない限りは
むしろ実家に帰らないくらい楽しんでました。
別の人は、帰りたくて仕方がなく、チャンスをとらえては帰っていました。
ただ、どの人も、五ヶ瀬での生活の中に
何らかの形で楽しみや面白みは見つけ出していたと思います。
もちろん濃淡がありますし、程度は異なりますが、
帰れない土日をどう過ごすのか
どうやったら面白い時間を過ごせるのか
そういったことを自然と考えていたように思います。
なぜなら、そう簡単には帰れなかったからです。
それが、頻繁に帰るようになると
今いる場所でどうにかしようっていう考え方は
薄くなるんじゃないかと思います。
簡単に逃れられないのであれば、どうにかしてその中で
ポジティブな要素を見つけ出していこうとするんじゃないかと思います。
しかし、簡単に逃れられるなら、
無理して解決策を見つけ出す必要はありません。
辛くても、1カ月耐えれば良いというような「耐える」思考で
ある程度まで乗り切れるんじゃないかと思います。
(長期的にはどっかで無理が来ると思いますが…)
また、逃れられる機会が多くて、逃れられる場所があるから
ストレスだと考えやすくなっちゃうんじゃないでしょうか。
これもまた悪循環ですね…
■帰れるけど帰らないという選択は大変かも
ただ、これは生徒の考え方というよりは仕組みによるものですね。
自分が嫌な場所、大変な場所から逃れられるがあるんなら
帰るのは自然なことだとは思います。
あと、親御さんの考え方にもよるのかもしれません。
実家でどういう過ごし方をするのかは人それぞれだと思いますが
もし、五ヶ瀬にいるのが大変だからできるだけたくさん帰省させてあげよう、
実家ではやりたいようにやらせてあげよう
という考え方で子供に接しているとしたら、
ますます「五ヶ瀬=ストレス」という図式を強化しているだけで
悪循環を強めているんじゃないかなとも思います。
(実際にそういう親御さんがどのくらいいるかは分かりませんが)
こうしたことを踏まえると、
今の生徒には、自分の考えをしっかりもって物事に対処するという
自律性が、より強く求められるのかもしれません。
ある意味楽できる、大変さから逃れられる仕組みがそこにあるので
それに対して、そちらに行くか、
それとも今の場所で踏ん張るかを選ばなければなりません。
それは結構大変なことだと思います。
物事を判断、選択する際に自分を律する力が求められます。
でも、その力は、学校出てからかなり役立つ力でもあります。
そういうことも踏まえて考えると、
帰省1つとっても、漫然と帰ったり帰らなかったりするのではなく
自分なりに意味付けをして判断していく
というのは長期的に見て良い力を育ててくれるんじゃないかなと思います。
■何のために五ヶ瀬に行っているのか
最後に、もう1つ気になることがあります。
生徒の視点からは、そもそも何のために五ヶ瀬に行っているんでしょうか。
親御さんの視点からは、そもそも何のために五ヶ瀬に行かせているんでしょうか。
きっかけとなった理由には、ポジティブなものもあるかもしれませんし
ネガティブなものもあるかもしれません。
でも、いずれにせよ、6年間という貴重な時間を過ごすわけですから
自分が今ここにいる意味、何のためなのか
ということを今一度見つめ直して
ポジティブに意義付けしていく方が
前向きに過ごせて楽しいんじゃないでしょうか。
決して、ストレスを感じるためだけにいるわけではないと思いません。
本当にストレスを感じることしかないのであれば
それはやはり環境を変えるのも選択肢の1つだと思います。
しかし、丸っきりストレスしかないというのではなく、
楽しいことや面白いこともあるなら、
どうやってそれを増やしていけるか、伸ばしていけるか
ということを考えていった方が
得られるものはめちゃめちゃ多いはずです。
もちろん、上で述べたことがすべてのケースに当てはまるとは思っていませんが
例え1人でもそういうケースがあるのなら
それは残念なことだと思っています。
そこのマインドセットを変えられれば
もっと楽しい人生が送れるんじゃないかと思います。
そうは言ってもなーという意見はあるかと思いますので
コメントでもなんでもぜひご連絡ください。
意見を交換してまた考えを深められればと思います。
長々とストレスについて書いてきましたが、今回で一区切りかなと思います。
最後のテーマは、五ヶ瀬での生活におけるストレス発散についてです。
言いたいことは、実家に帰るという方法以外で
五ヶ瀬にいながらストレスを発散できる方法を見つけた方が
長い目で見たら楽しいんじゃないかということです。
■実家に帰る頻度
ストレスについての最初の記事で、
五ヶ瀬にいるとストレスを感じていて、
実家に帰った時にそのストレスを発散し、
また五ヶ瀬に戻ってきてストレスをためて、
また実家に帰ってストレスを発散し…
の繰り返しっていう話を聞いたことを書きました。
こういうこともあるからかもしれませんが、
生徒や先生の話を聞いていると、
今は実家に帰る頻度がかなり高くなっているみたいです。
月1回くらいは帰る人が多いみたいですね。
僕らが在学中の最初の頃は、大きな休み(春休み、夏休み、冬休み)
と大型連休(ゴールデンウィーク)のみしか帰れませんでした。
その後、確か途中から、第2土曜だったか第4土曜だったかに
帰れるようになったんだったような気がします(ちょっと曖昧…)。
ただ、そんなに頻繁に帰っている人は少なかったと思います。
大勢が帰るのは基本的に長期休みだけで、
普通の土日に誰かいないとなると珍しかったように記憶しています。
■実家に帰ってストレス発散でOK?
ここでこういうことを振り返ってみたのは
別に、昔は良かった式の話をしたいわけではないですし、
頻繁に実家に帰ることが良くない
ということを考えているのではありません。
気になっているのは、実家に帰る意味付けについてです。
一番はじめに書いたストレスのサイクルの話が
どのくらい多くの人に当てはまるかは分かりませんが
多くの人がそう感じているとすると、
実家に帰るのは苦痛から逃げるという意味付けになるので残念だなと思います。
普段いる場所が大変だから、
別の場所に行く機会を活用するっていうのは、
短期的には合理的といえば合理的だと思います。
でも、結局はまた五ヶ瀬に戻ってくるわけですし、
6年間の生活においては五ヶ瀬で過ごす時間が圧倒的に多いわけですから
そういうサイクルって長期的にみて
持続的に耐えられるものなのかなー、
五ヶ瀬で過ごしていく中で楽しい判断なのかなーというと
僕としては疑問が残ります。
普段の生活がどんどん辛くなっていくという悪循環に陥らんでしょうか。
■五ヶ瀬にいることがなぜストレス?
そもそも、なぜ、そんなに五ヶ瀬にいることがストレスなんでしょうか。
友達や先生などの人間関係が原因かもしれませんね。
モノや自由度が少ないことが原因かもしれませんね。
でも、こういった制約って、社会の中で生活していれば
程度はどうあれどこでも発生します。
「五ヶ瀬にいるから」ということが理由となって
特別に大変なことだとは思いません。
自分達の時も五ヶ瀬にいることに対する前向きさは様々でした。
ある人は帰省日が来ても、閉寮しない限りは
むしろ実家に帰らないくらい楽しんでました。
別の人は、帰りたくて仕方がなく、チャンスをとらえては帰っていました。
ただ、どの人も、五ヶ瀬での生活の中に
何らかの形で楽しみや面白みは見つけ出していたと思います。
もちろん濃淡がありますし、程度は異なりますが、
帰れない土日をどう過ごすのか
どうやったら面白い時間を過ごせるのか
そういったことを自然と考えていたように思います。
なぜなら、そう簡単には帰れなかったからです。
それが、頻繁に帰るようになると
今いる場所でどうにかしようっていう考え方は
薄くなるんじゃないかと思います。
簡単に逃れられないのであれば、どうにかしてその中で
ポジティブな要素を見つけ出していこうとするんじゃないかと思います。
しかし、簡単に逃れられるなら、
無理して解決策を見つけ出す必要はありません。
辛くても、1カ月耐えれば良いというような「耐える」思考で
ある程度まで乗り切れるんじゃないかと思います。
(長期的にはどっかで無理が来ると思いますが…)
また、逃れられる機会が多くて、逃れられる場所があるから
ストレスだと考えやすくなっちゃうんじゃないでしょうか。
これもまた悪循環ですね…
■帰れるけど帰らないという選択は大変かも
ただ、これは生徒の考え方というよりは仕組みによるものですね。
自分が嫌な場所、大変な場所から逃れられるがあるんなら
帰るのは自然なことだとは思います。
あと、親御さんの考え方にもよるのかもしれません。
実家でどういう過ごし方をするのかは人それぞれだと思いますが
もし、五ヶ瀬にいるのが大変だからできるだけたくさん帰省させてあげよう、
実家ではやりたいようにやらせてあげよう
という考え方で子供に接しているとしたら、
ますます「五ヶ瀬=ストレス」という図式を強化しているだけで
悪循環を強めているんじゃないかなとも思います。
(実際にそういう親御さんがどのくらいいるかは分かりませんが)
こうしたことを踏まえると、
今の生徒には、自分の考えをしっかりもって物事に対処するという
自律性が、より強く求められるのかもしれません。
ある意味楽できる、大変さから逃れられる仕組みがそこにあるので
それに対して、そちらに行くか、
それとも今の場所で踏ん張るかを選ばなければなりません。
それは結構大変なことだと思います。
物事を判断、選択する際に自分を律する力が求められます。
でも、その力は、学校出てからかなり役立つ力でもあります。
そういうことも踏まえて考えると、
帰省1つとっても、漫然と帰ったり帰らなかったりするのではなく
自分なりに意味付けをして判断していく
というのは長期的に見て良い力を育ててくれるんじゃないかなと思います。
■何のために五ヶ瀬に行っているのか
最後に、もう1つ気になることがあります。
生徒の視点からは、そもそも何のために五ヶ瀬に行っているんでしょうか。
親御さんの視点からは、そもそも何のために五ヶ瀬に行かせているんでしょうか。
きっかけとなった理由には、ポジティブなものもあるかもしれませんし
ネガティブなものもあるかもしれません。
でも、いずれにせよ、6年間という貴重な時間を過ごすわけですから
自分が今ここにいる意味、何のためなのか
ということを今一度見つめ直して
ポジティブに意義付けしていく方が
前向きに過ごせて楽しいんじゃないでしょうか。
決して、ストレスを感じるためだけにいるわけではないと思いません。
本当にストレスを感じることしかないのであれば
それはやはり環境を変えるのも選択肢の1つだと思います。
しかし、丸っきりストレスしかないというのではなく、
楽しいことや面白いこともあるなら、
どうやってそれを増やしていけるか、伸ばしていけるか
ということを考えていった方が
得られるものはめちゃめちゃ多いはずです。
もちろん、上で述べたことがすべてのケースに当てはまるとは思っていませんが
例え1人でもそういうケースがあるのなら
それは残念なことだと思っています。
そこのマインドセットを変えられれば
もっと楽しい人生が送れるんじゃないかと思います。
そうは言ってもなーという意見はあるかと思いますので
コメントでもなんでもぜひご連絡ください。
意見を交換してまた考えを深められればと思います。
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