2012年10月4日木曜日

五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー - 池野将史さん(5) - 住宅建築の詳しい話

五ヶ瀬中等教育学校卒業生インタビュー、第6弾!
2001年卒業生の池野将史さんの第5回です。

今回は、工法等の建築の(やや?)専門的な話についてです。

以下インタビューです。
※今回は同席していた同級生の古川さんや原田さんもコメントしています!



何かにウケる池野さん
―松本 ところで、どういう工法で作ってるの?

うちは木造なんだけど、木造ひとつとってもやっぱり構造や構法が違うんだよ。

いわゆる大工さんに作ってもらう工法で、在来工法って言って、柱と梁とあとは筋交いとかの軸材で構成されてるのが日本で育った木造なんだけど、うちはそれしかやってない。

木造軸組構法とも言うね。ツーバイフォーとかはやらない。工法が決まっているっていうのは1つの縛りになるんだけど、日本で在来をやるっていうのは、王道っていう感じ。

だから、規格化されているっていうよりかは、定番っていうか定着っていうかそんな感じ。柱とかの構造の部材に関しては基本的には一本化してて縛りがある。

ただ、うちはオリジナル部材とかは無いんだよ。汎用的な、いわゆる一般部材でやる。普通にその辺の工務店で建てたものも計画と管理が良ければうちと同じようなものが建つ。

基本的には普遍的なものを普及価格で提供しましょうっていうのがモットーとしてある。だから、特別にこれっていうのはあんまり無い。

けど、一般部材使ってるから、やりようによってはいくらでも出来ちゃう。お客さんの要求によって全然違うんだよね。


―古川 家って部材の設計ってそんなにするイメージ無いんだけど、あるものを組み合わせていくっていうのが設計って感じ?

―松本 あーそうかそうか、カメラだと部材から設計するのか。

あー、金型から違うとかっていうのは無い。本当に部品っていう部品で言ったら全部一般部材。

例えばドアとかの建具はオリジナルのものがあるから、そういうオリジナルっていう形はあるけど、カメラで言う部品っていうところまで落とし込んでいくと、全部一般部材。

全部うちの会社の名前じゃないところの〇〇製っていう。大体オリジナルって言ってもOEMだったりするから。住宅設備とかも。

うちなんかは一般の部材を普通にそこの名前で出してるけど、もっと大手だと、一応その会社のアレンジをして、自分のところの名前で出しているのもいっぱいあると思う。


―松本 じゃあ会社としての一番の強みは何なの?

普及価格もあるけど、施工の管理が割と厳しいから仕上がりが綺麗かもしんないねー。職人の腕も良いと思うけど、検査員ってのもいて、何ミリずれてるからやり直しっていうのはあるから、そこで品質は保たれてるかな。

普通、設計事務所とかだと、設計と監理っていうのをやるんだよ。監理っていうのは、工事管理ではなくて、出来形管理や品質管理の視点だけど。

うちは工事監督っていうのがいて、そこが施工管理者だから、その人たちが管理する。その後で検査員が品質チェックをしてっていう流れ。

だから、設計の人が見て、誤差がいくつだからNGなのでやり直して下さいっていうのは無い。でも、現場に行って、個人的に気に入らないというかあまりにもひどいときは交渉してやり直してもらう時はあるけど。

基本的にはそこは切れてる。あと、デザインは体系的にまとまった考え方が浸透してるから、良いと思うよ。


今回は以上です!


前回までの記事はこちら。

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