前回は、学校や家庭での教育のあり方を考える視点から
モチベーションについて考えてみました。
今回は、それを踏まえて
五ヶ瀬中等教育学校において行われている教育と
モチベーションの関係について考えてみたいと思います。
■五ヶ瀬中等教育学校とモチベーション2.0
以前、学校における考え方にも
モチベーション2.0が多いということを述べましたが
五ヶ瀬中等教育学校もその例外ではありません。
僕が五ヶ瀬中等教育学校に在学中も
成績優秀者に対して「北斗賞」という賞が贈られていました。
賞と言ってもなんてこたなくて
集会で賞状が渡されるものでした。
これはモチベーション2.0的な発想ですね。
(そもそもなんで北斗やったんですかね?)
ただ、ハッキリ言って、僕はこの賞をもらっても
ほとんど嬉しくなかったんですね。
その頃はなんとなくでしかそれを感じていなかったんですが
モチベーション3.0の話を知ってスッキリしました。
僕は別に北斗賞をもらえたり賞をもらうために
勉強していたわけではなかったので
そこで賞を贈られても逆に良い気持ちはしなかったわけです。
こうした手法が有効に作用する場合もあるかもしれませんが
勉強に対するモチベーションを喚起する方法としては
基本的にはあんまりうまい方法じゃないんじゃないかなと思います。
■五ヶ瀬中等教育学校とモチベーション3.0
ただ、五ヶ瀬の場合、ちょっと面白いところがあります。
それは「フォレストピア学習」です。
学校関係者の人は分かるかと思いますが、
少し説明をしておくと、「フォレストピア学習」っていうのは
いわゆる「総合学習」の走りみたいなものです。
と言っても「総合学習」がモヤモヤしていて分かりづらいですが
地域の文化や自然環境を活かした学習です。
確か文部科学省のモデル校みたいになってたので
「総合学習」が導入される前に実験的に五ヶ瀬でやってた
という位置づけもあったんじゃなかったかなと思います。
具体的な内容を例えば見てみましょう。
ホームページから最新の情報を見てみるとこんな感じです。
上の学習自体はある程度プログラムが決まってはいますが
それでもその中では一方的に生徒に情報を与えるだけでなく
生徒の側から主体的に人やモノに働きかける場面を
多く作れるような内容になっています。
■フォレストピア学習の研究論文
こういったことを学習しつつ
年度の後半ではテーマを設定して論文を書きます。
論文のテーマは人それぞれ自由に決めます。
ちなみに僕は、中学校の時は中国の諸子百家について、
高校の時は林業技術について論文を書きました。
両方とも面白かったですねー。
今でも書いた内容を結構覚えてます。
授業なのでやらされる側面もありますが
特に論文作成については
自分の興味・関心にしたがって進めていくという面があるので
モチベーション3.0的な要素も結構あるんじゃないかなと感じます。
こういう感じで生徒の自主性を活かせるような
授業や研究ができるところが
五ヶ瀬中等教育学校の面白いところの1つかなと思います。
■その他の時間の使い方
あと、授業外の時間、特に土日とかは部活以外は暇なので
結構やることなくて何して遊ぶか考えたりもしてました。
僕らの時は、パワーヒッター杯というソフトボール大会したり
サッカーしたり、トランプで遊んだりとわりと普通の遊び方でしたが
人によっては野山を歩きまわったり、文化的な活動に勤しんだり
それぞれの興味・関心に応じた時間の使い方をしていたように思います。
今振り返ると、わりと学校内で完結していたことが多かったので
もう少し、五ヶ瀬ならではのこととかをやって
地域のことをもっと深く学んだり体験したり、
地域に貢献できるようなこともできたらよかったなとも思います。
ちょっと話がそれましたが、
本題に戻ると、モチベーション3.0、
内発的な動機を活かした授業や勉強の機会があるのが
五ヶ瀬中等教育学校のユニークなところであり、
面白いところじゃないかなというのが今回言いたかったことです。
モチベーションについて考えてみました。
今回は、それを踏まえて
五ヶ瀬中等教育学校において行われている教育と
モチベーションの関係について考えてみたいと思います。
■五ヶ瀬中等教育学校とモチベーション2.0
以前、学校における考え方にも
モチベーション2.0が多いということを述べましたが
五ヶ瀬中等教育学校もその例外ではありません。
僕が五ヶ瀬中等教育学校に在学中も
成績優秀者に対して「北斗賞」という賞が贈られていました。
賞と言ってもなんてこたなくて
集会で賞状が渡されるものでした。
これはモチベーション2.0的な発想ですね。
(そもそもなんで北斗やったんですかね?)
ただ、ハッキリ言って、僕はこの賞をもらっても
ほとんど嬉しくなかったんですね。
その頃はなんとなくでしかそれを感じていなかったんですが
モチベーション3.0の話を知ってスッキリしました。
僕は別に北斗賞をもらえたり賞をもらうために
勉強していたわけではなかったので
そこで賞を贈られても逆に良い気持ちはしなかったわけです。
こうした手法が有効に作用する場合もあるかもしれませんが
勉強に対するモチベーションを喚起する方法としては
基本的にはあんまりうまい方法じゃないんじゃないかなと思います。
■五ヶ瀬中等教育学校とモチベーション3.0
ただ、五ヶ瀬の場合、ちょっと面白いところがあります。
それは「フォレストピア学習」です。
学校関係者の人は分かるかと思いますが、
少し説明をしておくと、「フォレストピア学習」っていうのは
いわゆる「総合学習」の走りみたいなものです。
と言っても「総合学習」がモヤモヤしていて分かりづらいですが
地域の文化や自然環境を活かした学習です。
確か文部科学省のモデル校みたいになってたので
「総合学習」が導入される前に実験的に五ヶ瀬でやってた
という位置づけもあったんじゃなかったかなと思います。
具体的な内容を例えば見てみましょう。
ホームページから最新の情報を見てみるとこんな感じです。
- 地域基礎2 神話について知ろう
- 地域基礎1「餅つき」
- 地域基礎2 雲海酒造見学
- 地域基礎1「脱穀」
- 地域基礎2 校外体験学習
- 地域基礎1「通潤橋」
- 地域基礎2 椎葉事後学習・化石展鑑賞
- 地域基礎1「稲刈り」
- 地域基礎2 椎葉について知ろう
- 地域基礎2 命のつながり
上の学習自体はある程度プログラムが決まってはいますが
それでもその中では一方的に生徒に情報を与えるだけでなく
生徒の側から主体的に人やモノに働きかける場面を
多く作れるような内容になっています。
■フォレストピア学習の研究論文
こういったことを学習しつつ
年度の後半ではテーマを設定して論文を書きます。
論文のテーマは人それぞれ自由に決めます。
ちなみに僕は、中学校の時は中国の諸子百家について、
高校の時は林業技術について論文を書きました。
両方とも面白かったですねー。
今でも書いた内容を結構覚えてます。
授業なのでやらされる側面もありますが
特に論文作成については
自分の興味・関心にしたがって進めていくという面があるので
モチベーション3.0的な要素も結構あるんじゃないかなと感じます。
こういう感じで生徒の自主性を活かせるような
授業や研究ができるところが
五ヶ瀬中等教育学校の面白いところの1つかなと思います。
■その他の時間の使い方
あと、授業外の時間、特に土日とかは部活以外は暇なので
結構やることなくて何して遊ぶか考えたりもしてました。
僕らの時は、パワーヒッター杯というソフトボール大会したり
サッカーしたり、トランプで遊んだりとわりと普通の遊び方でしたが
人によっては野山を歩きまわったり、文化的な活動に勤しんだり
それぞれの興味・関心に応じた時間の使い方をしていたように思います。
今振り返ると、わりと学校内で完結していたことが多かったので
もう少し、五ヶ瀬ならではのこととかをやって
地域のことをもっと深く学んだり体験したり、
地域に貢献できるようなこともできたらよかったなとも思います。
ちょっと話がそれましたが、
本題に戻ると、モチベーション3.0、
内発的な動機を活かした授業や勉強の機会があるのが
五ヶ瀬中等教育学校のユニークなところであり、
面白いところじゃないかなというのが今回言いたかったことです。